04. はかってみた感想

あちこち測ってみた感想です。

空気中にある放射線量は、国分寺、国立あたりは、高さ1メートルの計測で、だいたいどこも平均0.08マイクロシーベルト~0.15マイクロシーベルト/時(6月現在)でした(ガイガーミュラー式)。
家の中と外の数値は、あまり変わりませんでした。
もう、このあたりの地域は、こういう数値の場所だということなのでしょうか。
窓を閉めてても同じなので、気分がいいのなら換気した方がいいなと思い、測るようになってから普通に換気しています。

事故は収束してないので油断はできませんが、何か大きな事が起こらない限りは数値は安定している気がします。
どこも、メチャクチャ高いというところはなく、かといって、すごく低くもないので、国立、国分寺にもある程度、放射性物質が降り注いだのでしょう。

芝生や茂みが高いと聞いていたのですが、ほかと変わりませんでした。
風通しがよい場所は、どこでも比較的、数値が低め。
同じ場所でも、部分的に高いところがあるので、小さい子どもたちは、ピンポイントで気をつけるのが良さそうです。
吹きだまりのような場所は高め。
汚泥がたまる溝や、排水溝や雨樋は高めなところが多いです。

あと、石のところは、高めに出るようです。石のベンチなどは注意。
石のところは、洗っても数値が下がりにくい傾向があるようですが、
花崗岩(御影石)なんかは、もともと、トリウム系列、カリウム、ウラン系列のものが含まれるため、自然放射線量も高いようです。(→参考サイト
だからびっくりしすぎないように、と思うのですが、それにしても、もともとはどの程度なのでしょう。

どうも、スッキリしないのは、測った数値を、事故前の数値と比べられないこと。
文科省が公表していた、もともとの東京の自然放射線の数値は、0.036μsv/h(はかるくん計測/シンチレーション式)。
今の政府の発表が、東京で0.060μsv前後(6月現在)だとしたら、0.03μsv/h前後、数値があがったということなのでしょうか。
でも、それも、東京という広い土地の中の1カ所の数字。
しかも、地上18mの計測地点で、今は土の上の方が高いとしたら、判断できない。
うーん。
事故前、事故後と、どのぐらい数値が変化したのかを知りたいのですが、国分寺付近の事故前の数字はないし、決まった場所と高さで、同じ機種で測ったもので比較できないとすると、ハッキリと知ることができません。(タイムマシンでもあれば・・・。)

だから、測っておきながら何ですが、数値自体に一喜一憂する時間があったら、今は内部被曝の方に気をつけた方がいい!と、気持ちが切りかわりました。
あれこれ心を悩ましても、環境は変わらないから、今の現実を受け入れて、防げるところを防いで、生きていくしかない。
人類がはじめて経験する、長期低線量被曝。わかる人は誰もいないようです。
できるだけのことをして「何もなかった」と笑えるように。

子どもの被曝を防ぐために、暮らしながら、今できることは、
外遊びの時は、ピンポイント的に高そうなところ(石の上とか、排水溝、雨樋の近く、松の木など)は避けてあそぶ。
あとは、食べ物と、掃除!でしょうか。